コンセプト・メイキング(Concept Making)
やる気が出るコンセプト。
たいせつにしている『コンセプト・メイキング』ということば。
このことばをチョイスしながら、実は、横文字由来のカタカナ(ここでは、すべての外来語の意)を使うことに、ほんの少しだけブレーキをかけている自分がいます。
ホームページのディレクションや作成のお手伝いをさせていただく多くの場面で、
お客様にひたすら理解していただいていることのひとつで、
その重要性がジワ~っと漢方薬のように効いて、どんどんと輝きを増していく約束事があります。
それは
「わかりやすいことばで伝える。」
いたってシンプルなことなのですが、
まるで、情報という名のスコールの中をさまよい歩いているようないまの世の中では、
情報の取捨選択や取り扱い(リテラシー)の難易度が上がってしまって、
その結果、自らの表現(アウトプット)を複雑で、しかも曖昧なモノにしています。
たとえば、最近自分のアンテナに引っかかったキーワードが、
初めて認識されるものだったり、
音感(の響き)が好ましかったり、
特にそれが経済用語などの専門用語だったりすると
ミーティングやプレゼンテーションに使いたい衝動に駆られます。
知識欲をくすぐられ、それを使った時に得られるであろうひとときの優越感に揺さぶられます。
そしてこの耳慣れないことばのほとんどが外来語だったりします。
このようにしてアンテナに引っかかり、選ばれる横文字由来のカタカナは、扱い易く思えます。
それはなぜかというと
日本人が大好きな「あいまいさ」を内包しているからなのです。
ロシアで講義をさせていただくときに通訳さん(随時通訳)が、たいせつなパートナーになります。
日本で生活した経験があって、日本のことをある程度理解しているということが
通訳さんを選ぶときの優先順位の上位に位置します。
翻訳というプロセスは、
ニュアンスとか雰囲気とか前後関係とか流れとかボディアクションなどで
少しでも「真意」に近づけるように努力をするものだと思っています。
この場面では、ロシアの方々にとって
日本語そのものが得体の知れない外来語だからです。
最近のミーティングや会議は、パソコンを目の前で開きながら行うことも少なくないでしょう(これってダサいですね。会議の本質はなんなんでしょう。)から、
このわかりづらい横文字由来のカタカナは、誰かの口から発せられた瞬間に「検索」されます。
瞬時にです。
さらに、この検索の早さを無意識に競ってしまうことに無駄なエネルギーを使ったりしています。
結果、この検索をするというプロセスが、わかりづらさまでもあいまいなモノにしているのです。
身に覚えがある方は少ないくないでしょう。
コンセプトは一般的に「概念」と翻訳されています。
それじゃあ、「概念」とは?などと検索に時間を割いてはいられません。
わたしたちがたいせつにするキーワードの「コンセプト」とは
あなたがこれから起こそうとするアクション(ビジネスなど)においてふさわしい特性をわかりやすく定義したものを価値観のひとつにすること。
です。
「コンセプト・メイキング」とは
決してぶれることのない、それでいて太くてしなやかな柔軟性のある「ものさし」を持つ
ということです。
到達点(達成したい目標や、目的)を明確にすることもたいせつです。
しかし、これはコンセプト・メイキングのプロセスに含まれるものだと考えます。
到達点にたどり着くまでに
その道のりにおいて、試行錯誤を繰り返す中で
安心して立ち戻れる場所
サンクチュアリ(聖域)を持っておきましょうということなのです。
やる気の出るコンセプトをつくるために
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